IE6 No More

あちこちで話題になっているが、"IE6 No More" というサイトが IE6 からモダン ブラウザーへのアップグレードを促すキャンペーンをやっている。
本当に効果があるのか、意味があるのか、という議論から実際に IE6 を捨てる事ができるのかという問題までいろいろな意見が見られるが、ブラウザーといえば IE6 (とそれ以前のバージョン) だけを考えれば 9 割以上のユーザーをカバーできた数年前から、IE でも機能の異なる複数のバージョンが併存し、他のベンダーのブラウザーのシェアも考慮しなければならないという現在への変化が基になっている動きなのだろう。
複数のブラウザーでの動作を保証しなければならない中、他のモダン ブラウザーと機能や挙動が少なからず異なる IE6 へのサポートが大きな負担になっている、だからできれば使わないで...というのが結局の所このキャンペーンの本音ではないか。
マイクロソフトもおそらくこうした本音の味方で、5年後 (Windows XP の延長サポート終了 = IE6 のサポート終了) の時点で IE6 からの移行が終わっていないユーザーをできるだけ減らしたいのだと思う。だから「IE6と共存できるとか簡単に切り替えられる、バージョンのIE8をマイクロソフトが出して、広めてくれる」などという事はまず無いだろう。そんな事をして IE6 に固執するユーザーを増やしても、マイクロソフト自身のプラスにはならないのだし。