IPv6study #2 と「第6回ネットワーク パケットを読む会(仮)」

昨日は IPv6study の第2回目に参加してきました。
「普及が急速に進む」と言われ続けている IPv6 ですが、実際に一部のネットワーク オペレーターや事業者以外にははなかなか具体的な姿が見えてこないような気もします。そのため何となく「もやもや」の感があるのですが、こうした機会にまとまった情報が得られるのはありがたいですね。
今のところ一般コンシューマ向けの ISP でも振り出す IPv4 アドレスが不足して危険という話は無いようですが、例えば家庭用のブロードバンド ルーターなどのコンシューマ機器が IPv6 にちゃんと対応していないと ISP としても困る時期が来るでしょうね。もっともこれは「鶏と卵」の話のようにも思いますが。

さて、他人の勉強会に参加してばかりではいけないので、「ネットワーク パケットを読む会(仮)」の第6回と忘年会を12月19日に開催します。以下から参加申し込みできますのでぜひご参加ください。

Microsoft MVP Open Day

4月に受賞した Microsoft MVP のイベント、MVP Open Day が昨日・今日の二日間開催されましたので、参加してきました。セッション内容は NDA の関係でそのままお伝えする事ができませんが、多くの MVP の皆さんと直接顔を合わせる事ができ、大変楽しくまた有意義な時間を過ごす事ができました。
ご挨拶させていただいた皆様、またお声をかける事ができなかった皆様も、今後ともよろしくお願いいたします。

IPv6勉強会

MURA さんの主催している「IPv6勉強会」に参加してきました。
この勉強会のフォーカスとしては企業や組織、あるいは個人宅への IPv6 の導入やその運用について、IPv6 との「付き合い方」とその実践的情報が挙げられていますが、本日もそれにふさわしい内容でした。
色々な方のお話や情報をうかがえたのですが、まとめとしてはこんな感じでしょうか。

  • コンシューマ ユーザーやそれに近いレベルでインターネットを利用している小規模事業所については、回線を提供しているプロバイダーが頑張れば何とかなる(客に言えばプロバイダーが対応しなければユーザー側ではどうしようもない)
  • ネットワーク機器は適切なライフサイクルでリプレースしていれば IPv6 対応機器に自然に入れ替わる(適切にリプレースしていない所は対処が必要)
  • 企業内はイントラだけなら無理に IPv6 対応する必要はない。外部との境界でトランスレートすれば良い。
  • 一番問題なのは外向きの公開サービスや VPN 接続がある場合。これは今から真面目に検討を始めないとだめかも。

長い目で見ればイントラ内もデュアル スタックにするのがお勧めなのでしょうが、管理コストの増加を考えると内部は IPv4 だけで通すというのは十分に現実的な選択肢でしょう。
次回はまだ日程が決まっていないようですが、次もぜひ参加したい勉強会でした。

【リベンジ】SynAck Capture Nite 2011 開催

先日台風のため開催延期にした「SynAck Capture Nite 2011」を無事開催する事ができました。
ネットエージェントさんの「NetAgent パケットキャプチャ勉強会」と私の「ネットワーク パケットを読む会(仮)」、北海道の hokkaido.cap の合同勉強会として開催しましたが、会場や懇親会の手配などはまっちゃだふふくさんに尽力していただきました。会場を提供していただいたネットエージェントさん、まっちゃさん、ありがとうございました(とここで書いても仕方がないような気もしますが....)。参加者の皆さんも会場一杯のご来場をいただきありがとうございました。
また次回の「ネットワーク パケットを読む会(仮)」は年内をめどに開催する予定です。皆さんのご参加をお待ちしています。

ブラウザー勉強会で気づいた事

先週の土曜日は「第3回ブラウザー勉強会」を開催しました。色々と興味深い (本当に興味深い、大切な事だから2回言いました) 話が多かったのですが、その中で印象に残っているのは、Mozilla の加藤さんマイクロソフトの春日井さんが今後のブラウザーのリリースのペースについて同じような事を言っていた点です。
つまりモダン ブラウザーでは HTML その物や CSS、さらに API などの新機能についての提案から議論、テスト的な実装、標準化のサイクルが非常に早くなっていて、それを実際のブラウザー製品にタイムリーに反映させようとすると、どうしても今までより早いペースでバージョンを上げて行かざるを得ないのだと、お二方とも話されています。
もちろん「早いペース」と言っても実際のペースは Mozilla とマイクロフトでは違うのですが、それでも今までのバージョン アップ サイクルよりこれからのバージョン アップ サイクルは早くなっていくという事です。実際に Firefox は「高速リリース サイクル」を公表して 6 週間ごとにメジャー バージョン更新を行うとしています。それに比べればゆっくりに見えるマイクロソフトでも、(今年 IE9 がリリースされたばかりなのに) もう IE10 のリリースがおそらく来年には行われる見込みで、今までのペースからすればとても早くなっています。
これが何を意味するのかと言えば、もうブラウザーの特定の「バージョン」のみを対象にしたシステムやサービス、アプリケーションの開発はあり得ないという事です。そうしたシステムやサービス、アプリケーションを開発している間に、ユーザーのブラウザーはどんどんバージョンアップしてしまいます。IE ですら、自動更新でどんどんバージョンが上がっていくのです。
では何をターゲットにすれば良いのか、それは HTML5 (広義の) に代表される Web 標準でしょう。幸いな事にバージョンアップを続けるブラウザーはどれも「Web 標準」をゴールにしています。ですからブラウザーで動作させたいシステムやサービス、アプリケーションも「Web 標準」をターゲットにすれば良いのです。
実際にはペースラインは比較的コンサバティブな IE でチェックし、先進的な機能はアグレッシブな Chrome でチェックしていくという事になるのでしょうが、あくまでも IE をターゲットにする、Chrome をターゲットにするという発想ではなく、「Web 標準」に対してどうか、という発想が求められるのだと思います。
IE6 をほぼ固定的なターゲットにして開発をしていた企業内システム向け開発者の皆さんには驚天動地の世の中になってきましたが (「ActiveXの未来はないと思います」とマイクロソフト エバンジェリストが言うくらいですから)、「Web 標準」特に (広義の) HTML5 で広がる可能性もあります。ぜひこの流れをキャッチアップして欲しい物だと思います。
だから、という訳ではないのですが、次回の「ブラウザー勉強会」は番外編として、IE10 を一つのベースラインとして、開発者やデザイナーにとってモダン ブラウザーとはどのような意味を持つのか (具体的には [広義の] HTML5 とは何か)、モダン ブラウザーに対応するにはどうすれば良いのかを伝える場を持ちたいと考えています。まだ企画段階ですが、ご期待ください。
ブラウザー勉強会についての最新情報は Web サイトをご覧いただくか、Google グループにご参加ください。よろしくお願いいたします。

第17回 まっちゃ445勉強会に行ってきたよ

おなじみのまっちゃ445勉強会ですが、昨日開催の第17回は最近人気のインフラ系勉強会 hbstudyqpstudy とのコラボ開催で、いつもとは一味違う勉強会でした。
僕はどの勉強会にも参加した事があり、また自分でも勉強会主催しているのでわかるのですが、まっちゃのようなセキュリティー系勉強会と hbstudy のようなインフラ系、現場エンジニア向けの勉強会では運営形態は似ていても雰囲気はちょっと違いますね。qpstudy はインフラ系というだけでなく運営もみんなでワイワイという、ちょっと学園祭的なノリの勉強会なので、さらに異質な雰囲気です。
今回はその三つのコラボという事でそれぞれの長所がうまく活かされるのかなあと思っていましたが、結果としてとてもいい感じになっていました。大まかな仕切りはまっちゃのイニシアチブなんでしょうが、ぞろぞろと(ある意味脈絡なく)趣味色も強い LT が出てくる qpstudy の「何でもアリ」的雰囲気は、(テーマがセキュリティーなだけに) セッション的には堅めになりがちなまっちゃ常連さんには新鮮だったのではないでしょうか。
そのまっちゃからの出し物も深刻になりがちな「緊急時対応」について、結構深い内容なのに非常に親しみを持てる (笑) プレゼンで、インフラ系の皆さんにも好評だったようです。実際同じ内容でもうちょっと堅苦しい雰囲気にしたら2時間の講演でウン万円位取られそうな、有益なセッションでした。こういう話がわずかな参加費で聞けるというのはコミュニティー勉強会の醍醐味ですね。

第3回 MOE 勉強会に行ってきたよ

昨晩は品川のマイクロソフト本社で開催された「第3回 Microsoft Office Experts 勉強会」に行ってきました。
前半のセッションはクリエ イルミネートの坂元さん (Office 365 MVP) の Office 365 の話。特に新しい話がある訳ではないのですが、Office 365 ももうサービス インしているので実環境でのデモが豊富。Lync の使い方などは面白そうです。もっともウチの場合一人で仕事をしているので「リアルタイム コミュニケーション」はあまり使い道が無いのですが。
後半は Office TANAKA 田中さんの Excel 談義。確かにピボットとかテーブルとかは (特に Excel 2007 以降は) 難しい事を考えなくても Excel が自動的にやってくれる部分が多い機能なので、下手に関数とかマクロとかやるよりこれらの方が初心者には取っ付き易いでしょうね。なかなか既存のトレーニングや教則本、入門書だと取り上げられない部分ですけれど、その辺りは見直されるべきだなあ。